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『TWINS』 双子のモデルルームプロジェクト Series4

TWINS|双子のモデルルーム

隣り合った2つのオリジナルモデルルーム 『TWINS(ツインズ)』

Series3「断熱材を入れる」に続いて、生活のなかでは目に見えない箇所をご紹介します!
Series4 では「床のレベラー工事」に着目しました。

床構造は<二重床>と<直床>

マンションの床は大きく分けて2種類あります。
1つが<二重床>、もう1つが<直床(じかゆか)>という構造です。

■二重床

– 構造 –
躯体のコンクリートにボルトを立て、パネルを張った上に仕上げの床材を施工
→ → → 躯体とパネルとの空間を、配管(給水・給湯・排水・ガスなど)スペースに

– メリット –
配管位置にとらわれず、水回りを自由にレイアウトできる

■直床

– 構造 –
躯体のコンクリートへ、直に仕上げの床材を施工

– メリット –
二重床とくらべて天井を高くでき、工事費が抑えられる

それぞれのメリットを活かした工法

築古マンションの専有部分は、ほとんどが<直床>構造になっています。

『TWINS』の元構造も、多くの場合と同じように<直床>。
コンクリートを一部低くすることで、配管スペースを確保していました。

けれどもこのままでは、元の位置からキッチンや浴室などを動かせない…。

懸念点を払拭するべく『TWINS』の水回りには<二重床>、その他には<直床>を採用!
それぞれのメリットを活かして、開放感のある自由なアイディアを形にしました。

工程は 補強›››計測›››接着剤›››レベラー の4段階

築古マンションの躯体は、床面がたわみがち。
凸凹とした波打ちや、多少のひび割れは珍しくありません。

しっかり手を加えないと後々の支障要因に。
仕上げの床材にひびが入ったり、ドアの開閉で引っかかりしてしまいます。

そこで要となるのが「床のレベラー工事」
床面の最も高い部分を基準に、低い部分へ<セルフレベリング材>を流して水平に揃える工法です。


① 差が激しいところは、あらかじめ<モルタル(セメントに砂・水を練り混ぜた建材)>で補強!

② ブラシで乳白色の接着剤を塗布+清掃!
③ ピンクの糸を水平に張って高低差を測る!
④ 水で練ってとろみをつけた
<速硬・速乾型セメント系セルフレベリング材「床レベラーG」>床面へ流し込む!

⑤ 表面張力で自然と平らになるので、充分に乾燥したら完了!

仕上げの<防音フローリング>

マンション住まいで気になる階下へ伝わる音
10階にある『TWINS』ですから、やはり防音にも配慮しました。

セレクトした仕上げの床材は<防音フローリング>
裏面に音を吸収するクッション材、表面の突き板に天然木材が使用されています。

水平になった床面へ<防音木質床材>に特化したボンドで施工しました。

Series1〜4での写真にうつる職人さんの手、気付いていただけたでしょうか。
家づくりはとても規模が大きいけれど、職人さんの手による一つひとつの積み重ねです。

職人さんの手も生活のなかでは目には見えない箇所
皆さまのお目にかかる機会は限られますが、一手一手に夢や希望に寄り添う想いがこもっています。

 

次回 Series5 のテーマは「内装工事」!
暮らしを彩る住まいの装い工程について、ご紹介していきます。

 

【※】
『TWINS』は2020年11月をもって竣工し、販売を開始いたしました。

ARTICLE:中古物件情報にて、ぜひご覧ください!